AGAとは
AGAとは「男性型脱毛症」のことです。AGAは遺伝や、男性ホルモンの影響などが原因で額の生え際や頭頂部などの髪の抜け毛が進行していきます。
最近髪が薄くなってきた、抜け毛が気になるなどのお悩みがある方、それは立派な病気かもしれません。
一人でお悩みになる前に、まずは医師にご相談ください。
AGAの原因
男性型脱毛症は一般的にDHTや遺伝などが原因と考えられています。男性ホルモンから５α-還元酵素により作られるDHT(Dihydrotestosteron)が毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体と結合すると、TGF-βが放出され、毛母細胞の増殖・分化を抑制し、ヘアサイクルの成長期が通常2～6年から数月～1年程度に短縮するため、毛包が充分に成長せずに小さくなったり、成長期の毛髪の割合が減少し、細い毛髪が増えてしまいます。そして充分に毛髪が育たないうちに短期間で抜けてしまうようになるのです。
AGAの進行
AGAは何もせずに放置していくと、どんどん進行していきます。年々髪の毛の数は減っていき、目立つようになってきますので早めに治療を行って行くことが大切です。
また進行にもいくつかのパターンがあり、額の生え際から後退していくものや、頭頂部から抜けていくもの、どちらからも進行していくものなど様々です。
AGAの治療
治療薬について
男性型脱毛症の原因物質であるDHTの産生を5α-還元酵素を阻害することで抑制する薬（プロペシア）を内服します。薬は1日1回内服します。薬を飲み忘れがないように決まった時間に飲むようにしましょう。胃に負担が少ない薬なので必ずしも食後である必要はありません。
薬の効果が出てくるまで最低でも半年は必要とします。薬は保険が効かず、RiUPなどと同様1ヶ月あたり約8000円と高価なので、続けられないならば最初から治療はしない方が良いでしょう。高価なお薬なので、当院では信頼できる製薬メーカーが作っているジェネリック医薬品をお出ししております。ただし、先発品をご希望の方は、遠慮なくご相談ください。また、2015年9月よりプロペシアの1.5倍の効果が期待できるザガーロが登場しておりますので、こちらもご相談ください。
薬をやめると再びAGAは進行します。一生飲んでいくのかどうかは個人の自由ですが、目標をたてて、例えば結婚して子供ができるまでとか、定年までとか、娘が結婚するまでとか、やってみたらいかがでしょう？
育毛・発毛剤との併用も可能ですが、脱毛メカニズムを考えた場合、当治療から始めて戴くのが効率的と考えられます。
プロペシアには1mg錠と0.2mg錠があり、値段は同じで、効果は1年後の写真判定ではほぼ同等です。
ザガーロには0.5mg錠と0.1mg錠があり、0.1mg錠の治療効果はプロペシアとほぼ同等なので、当院では0.5mg錠のみを取り扱っております。
プロペシアの副作用は最初の1年で1mg錠で5.0％、0.2mg錠で1.5％、プラセボで2.2％、2年目以降は1mg錠で1.6％、0.2mg錠で0％、プラセボで1.6％でした。途中で1mgから0.2mgへ、0.2mgから1mgへ変更することも可能です。
副作用について
主な副作用は皮膚掻痒症や口唇腫脹、顔面腫脹、蕁麻疹、発疹などのアレルギー症状（当院では最初は2週間だけ内服して戴き副作用が出ないか確認して戴いております）と性欲減退や勃起不全、射精障害、精液量減少、睾丸痛、乳房肥大、乳房圧痛など性機能に関する副作用があります。
また肝機能障害 がある人は注意が必要です。定期的に血液検査を受けて肝機能の悪化がないか確認する必要があります。 男性不妊症がある人は治療を避けた方が良いでしょう。プロペシアやザガーロは 前立腺がん検査のPSA検査の値を半減させることが知られています。担当医師にプロペシアやザガーロを服用していることを告知して下さい。献血ができません。
費用について
記載費用は診察代込みです。
AGAは自費診療となります。
プロペシア
| 1日1錠 | 28錠 | 約￥9,700 |
|---|---|---|
| 90錠 | 約￥26,500 |
フィナステリド(ジェネリック)
| 1日1錠 | 28錠 | 約￥7,800 |
|---|---|---|
| 90錠 | 約￥20,400 |
ザガーロ
| 1日1錠 | 30錠 | 約￥10,600 |
|---|---|---|
| 90錠 | 約￥27,400 |
