性病

性病とは

性病とは性病とは、性感染症のことをいいます。性感染症は、性行為やオーラルセックスなどによって感染する病気で、STDやSTIなどとも呼ばれます。

性病には様々な病気が存在し、症状なども様々です。まず少しでも気になることがあればご相談ください。

当院の性病治療に関する4つの方針

1. 診察はドクターと1対1で行います

患者様がリラックスしてお話していただけるように、診察はドクター1人で行います。看護師は診療室には入りませんので、ご心配なことなどは何なりとご相談ください。

2. 確実に治します

当院は、患者様に合った方法で確実に治していきます。

まずは薬の有効性を確認するために、必ず培養検査を行います。尿道内に綿棒を無神経に突っ込むようなことは致しませんので安心してください。

最近は抗生物質の乱用で尿道炎の4割以上に効かなくなっている抗生物質もあります。当院にご相談いただければ、たとえ培養検査を行う前でも有効性が高い治療薬を選択し、お出しすることが可能です。

滅多にあることではありませんが、中には通常の内服薬がまったく効かないことがあります。その時のための“最終兵器”もご用意してあります。また、抗生物質では治すことが出来ないウィルス疾患についてもいくつかの治療を用意しております。

3. プライバシーを守ります

当然のことですが当院から、病気のことでお勤め先やご家庭に連絡がいくことはありません。ただし病気にかかった前後で奥様と性交渉があった場合や、職場が小さい場合は必ずご相談ください。

泌尿器科の患者さんは性病の方だけではありません。血尿でご相談のお方、尿管結石の方など多種多様で、かつ当院は内科や皮膚科も標榜しておりますので、患者様がお話にならなければ周りの方に病気のことが知られることはありません。

4. 性病検診をお勧めいたします

性病は、誰にでもかかり得る病気です。結婚前や大事な人とのお付き合いが始まったときなどは是非、検診を行うことをお勧めいたします。

性病を予防する

性病を予防する性病を予防する為には、まず不特定多数の人とセックスを行わないこと、確実にコンドームを使用することがあげられます。

中にはコンドームでは感染を防ぐことができない性病もありますが、多くの性病はコンドームの使用によって感染のリスクを大きく減らすことができます。

また、最近ではフェラチオやクリニングスによる喉への性病感染なども拡大しており、注意が必用とされます。

大切なパートナーの為にも、検診や治療を行うことをお勧め致します。

クラミジア

クラミジアは最も多い性感染症であり、成人の3%~5%が感染しているという報告もあります。感染しても自覚症状に気付かないケースが多く、放置されてしまう傾向があることがその原因になっているとされています。

男女で現れる症状が違いますが、自覚症状がほとんどない場合もありますので、違和感があったら受診してください。

男性の症状

  • 排尿時の痛み
  • 尿道の痒み、熱っぽさ、違和感
  • 白っぽい分泌物が出る
  • 頻繁に尿意が起こる
  • 精巣上体(精巣上部にある副睾丸)が腫れている
  • 尿道の出口に淡い赤みがあるが、まったく変化のないこともある

女性の症状

  • おりものの増加
  • 下腹部の痛み
  • 性交時の痛み
  • 不正出血

※自覚症状がないケースも多いので、パートナーの感染がわかったら必ず受診してください。

治療

抗生物質を1~2週間程度服用しますが、患者様のご希望により、単回治療も可能です。パートナーがいる場合は、必ずその方も治療を受けるようにしてください。感染後、早めに治療を受けると効果が高く、再発の可能性も抑えられます。

淋病

性感染症の代表というイメージがある淋病ですが、性行為だけでなく、オーラルセックスやキスで口内への感染も起こります。感染した場合、男性には強い症状が出ますが、女性にはほとんど自覚症状がないのが大きな特徴になっています。そのため、感染に気付かない女性が多いのですが、不妊症や子宮外妊娠のリスクが高まってしまいます。男性に症状が現れたら、パートナーの女性も必ず治療を受けるようにしてください。

男性の症状

  • 排尿時の激しい痛み
  • 尿道の痒み、熱っぽさ、違和感
  • 黄色く粘着質の膿が出る
  • 頻繁に尿意が起こる
  • 精巣上体(精巣上部にある副睾丸)が腫れている
  • 尿道の出口が赤く、腫れがある
  • 排尿困難
  • 排尿時に血が混じる

女性の症状

  • 黄褐色で悪臭のあるおりものの増加
  • 下腹部の痛みや発熱

※軽い膀胱炎のような症状が出る場合もありますが、ほとんどの場合、自覚症状がありません。パートナーの感染がわかったら必ず受診してください。

梅毒

一昔前まではほぼ見られなくなってきた性感染症ですが、近年増加していることがニュースなどでも報道されています。抗生物質がなかった時代には不治の病でしたが、今は適切な治療を早期に受ければ完治可能です。ただし、感染しているとHIV感染などもしやすくなるので、HIV検査も不可欠です。

梅毒の症状は、現れる期間とない期間がはっきりしています。感染から約3週間後に第1期症状が出て、数週間後にそれが治まりますが、約3ヶ月で新たな症状が現れる第2期に入ります。第2期は数週間から数年続いて消失します。第3期と末期がこれ以降に存在しますが、現在はそれまでに治療を受けるため、そこまで進行することはほとんどありません。

第1期(約3週間後に現れて数週間で症状が消えます)

  • 感染部位のしこり・潰瘍
  • リンパ節の腫れ

※女性はこうした症状が出ないケースもよくあります。

第2期(約3ヶ月後に現れて数ヶ月~数年で症状が消えます)

  • 皮膚にブツブツした発疹ができる
  • 皮膚に赤い斑点ができる
  • 体の中心から手足や頭部など末端に向かう薄赤く円形のアザ
  • 脱毛(後頭部)

第3期(約3年以上)

  • 皮膚や内臓にできる大きなしこり

第4期(末期症状)

  • 関節の炎症
  • 手足の感覚が鈍くなる、なくなる
  • 心臓や血管、目、脳に重度の障害が発生
  • 死に至る

治療

抗生物質の服用・注射を数週間から数ヶ月行います。第2期までに治療を受けることが治癒への絶対条件であり、パートナーの治療も必須です。特に女性の梅毒は発見しづらいため、進行性梅毒が多くなっており、胎児に感染し、先天梅毒の原因となるので、社会問題化しつつあります。治療効果が現れるのが遅いため気長に治療を受け、完治してからも定期的な診察を受けて再発予防を心がけます。

毛ジラミ

毛ジラミの成虫は肉眼で確認可能な大きさですが、激しい痒みで気付くことが多くなっています。男女とも同じ症状が現れ、痒みは激しいのですが湿疹はありません。顕微鏡で成虫や卵を確認して治療を行います。成虫は30~40個程度の卵を産み、1週間ほどで孵化し、人から離れても48時間生きることができ、感染しやすいためやっかいです。性行為以外に寝具やタオルの共有、サウナやプールでの感染もあります。ご本人とパートナーの治療だけでなく、寝具や衣類などを熱処理するなども必要になります。

症状

  • 感染部の激しい痒み

※まれに感じないケースもあります。 黒い点のようなシミが下着に付着する(毛ジラミの糞です) ほとんどが陰毛に発生しますが、他の体毛に寄生することもあります

治療

剃毛が最も効果的です。毛ジラミ駆除のためのパウダーやシャンプーを使った治療も可能です。

性器ヘルペス

ヘルペスは唇周辺にできる口唇ヘルペスが有名ですが、性器周辺に感染して発生する場合があります。男女ともにヒリヒリする違和感や痒みから始まり、その後水疱や潰瘍ができてそれが崩れてただれると強い痛みをもたらします。特に女性が初めて感染した際には痛みが強く、排尿障害が伴うこともあります。性行為の他、オーラルセックスでうつることもあります。

症状

  • ヒリヒリする違和感や痒み
  • 軽い痛みを伴う水疱や潰瘍の発生
  • 歩行中や排尿時の痛み
  • 太もものリンパ節の腫れや痛み
  • 高熱
  • ただれによる激しい痛み

治療

ウイルスを死滅させることはできませんが、抗ウイルス剤の効果が高いためそれを使って治療します。感染当初の場合には、注射や内服、軟膏の塗布を行いますが、再発した場合で症状が軽い際には内服だけで十分な効果が見込めます。 痛みが強く排尿困難を伴う場合には、入院が必要になることがあります。

トリコモナス

膣トリコモナスという原虫が性器に進入することで、炎症が起こります。膣トリコモナスという名前ですが、男性も感染します。性行為の他、下着やタオルを介した感染や、トイレ・お風呂・プールなどで感染する可能性があります。男性と女性では症状が異なります。

男性の症状

  • 排尿時の軽い痛み
  • 頻尿
  • 膿に似た分泌物
  • 性器の痒みや熱っぽさ

※男性には症状が出ないことがほとんどです。

女性の症状

  • 膿に似たおりもの
  • 悪臭のあるおりもの
  • 黄・緑・白など濁った色で水っぽいおりもの

治療

男性は尿道から、女性は膣から分泌物を採取して検査します。感染が認められた場合には、駆虫剤としてフラジールというニトロイミダゾール系抗原虫薬を10日ほど服用します。女性の場合、膣に挿入するタイプの薬も有効です。

Tel.047-306-7878ご予約サイト
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